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高気圧酸素治療安全協会が平成3年に設立されてから15年が経過し、歴代協会長のもと、啓蒙活動や調査も地道な努力によってようやく軌道に乗ってきた感がある。これまで安全協会は日本高気圧環境医学会安全対策委員会のもとで運営されてきたが、平成16年の学会会則変更により学会の中の独立した機関として承認され、自主性を持った活動が期待されている。学会の活性化のために策定された法人化に伴う専門医認定制度の発足に向けて、協会のありかたにも当然変革が必要と考えられ、微力ながらも皆様のご協力を得て推進して行こうと考えている。この改革では高気圧酸素治療施設は全て協会員として登録し、これにより安全管理、安全教育が徹底され、より効果的な治療を社会に提供できる素地が完成するものと考えられる。安全協会は全力をあげて施設の把握と治療状況また協会への加入促進のため、学会委員会との連携を深める事はもとより、協会に託されている安全な技術の開発、治療環境の整備、安全性に対する教育と啓蒙、研究をこれまでと同じように継続してゆく必要がある。高気圧酸素治療が厳しい環境下に至った要因として、急速な治療施設の増加と疾患への適応上の問題が挙げられるが、協会としては施設の適正な配置を考えて行くことが重要であり、治療装置過疎地域の解消に向けての装置の普及をどのように考え、促進してゆくかが大切であるとともに、地域での安全対策と効率的な治療の提供を如何に推進するかが課題である。 安全を考えた場合、事故分析の結果を安全基準に逸早く反映することが大切でありが、事故に至らないまでも事故に至る可能性があるものに付いては安全協会が主体的に研究や実験、調査の主導権をもって事にあたることが重要と思われ、このための協会内の機構を考える時にきている。これまで安全協会が対応する対象として対処して来たのは高気圧酸素治療に携わる関係者であったが、これからは−般の市民も対象とした高気圧酸素治療の啓蒙活動が−層必要であり最大の課題となるものと考え、セミナーの対象や内容を再検討し高気圧酸素治療の発展に寄与する機関として活動を行いたい。 |